はじめに
2025年度入試考察と対策(高校・大学入試) 記述者:明光義塾 淡路学区 塾長 増田文治
淡路島にて全公立高校の入試が定員割れをしている今、来るべき大学受験に向けて更なる自律心を要求されるだろう。
高校生活において重要なことは、もちろん勉学だけでは無い。しかし大学受験において難易度上位30%の大学では、選抜にあたり勉学をどれだけ高校生活中に行ってきたかを問う。
淡路島における高校生で、その厳然たる事実を知るものは少ない。
高校選びにおいては、同学年の生徒が何に関心を持っているか?という事を意識してほしい。高校の雰囲気や生徒の関心は、学校によって大きく違う。もし大学受験を見据えた場合、少なくともその事を話題に出しても真面目に議論できる環境を選ぶべきだ。そのため淡路島内における選択肢は洲本、蒼開(特進または進学)という事になる。中学2年生後半において復習を徹底、3年生においては定期試験において上位点数を確保しつつ秋からの入試問題相当演習に備える知識や応用力を養成すること。
また大学受験は今後2極化が進む。全統模試における難易度61前後を境に上位校はさらに難易度上昇が見込まれる。現在近畿圏の私立大学で、同志社、立命館、関西学院大学を目指す場合は受験勉強はもちろん、入試の方式が多様化しているので、その研究も怠らぬよう高校2年生時点で学校見学を済ませる事。国公立大学においては経済的な支援が充実しつつある兵庫県立大学は魅力的ではあるが難易度上昇も予想されるので十分注意されたし。
上記大学への合格を確保するには、高校2年生前半期から知識面の定着や学習計画の策定を行いつつ、2年生後半~3年生前半で、相当数の演習を通じて実戦力を養い、高校3年生後半期には明確な志望目標に応じた過去問対策が肝要。
なお誤解なきようにしてもらいたいのは、最近難易度45~60前後の大学でも個性的で、資格取得やキャリア形成に積極的であったり、本来の「学ぶ」本質を追及している魅力的な大学も出てきているので、早期からの幅広い大学研究を勧める。
我々も上記の変化に対応して、進路や学習計画の提案を一層積極的に行うため一層奮励努力していきたい。